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コラム
2017年11月29日

導体施術の機序⑤

理学療法士の方や治療のお勉強をされてきている方はご存知でしょうが。

筋肉は、筋原線維という細長い糸のようなものが束になって筋原繊維束となり、それがまた束となって筋繊維束となり、それが集まったのが筋肉。ちなみに筋肉のことを「筋(きん)」とい呼ぶと通っぽいですよ。

筋原線維が伸び縮みするのを筋収縮というのですね。筋原線維(筋の細胞)の中のサルコメアというZ膜で区切られた仕切りの中で、太いミオシンフィラメントの間に細いアクチンフィラメントが滑り込む(ハックスレイ博士が発見、ノーベル賞受賞)、スライディングセオリーは有名ですね。この滑り込みによって、筋肉全体が縮む。それによって筋が骨を牽引して、骨格が動いて、動作が行われる。

例えばこうした基本的な身体の知識、運動に関する知識も、今後導体協会としてお伝えする機会を持ちたいと思ってます。専門的な勉強をされた方以外でも、より幅広い多くの方々に、導体を習得して活用し広めていただきたいと思っていますから。その際、ある程度の基本的な知識を持っていただくことも必要だと思います。導体の社会的な評価を上げるためにも、より安全に効果的に施術が行われるためにも、大切なことでしようね。

さて、話を戻して、筋肉の構造と収縮のメカニズムの入り口は上記の通りですが、こうした知識だけではイメージが持ちにくいといった面はあります。慣れてくれば知識から即イメージを持てるのですが、最初の内は難しかったりします。そこで、筋を例えるならば、バネまたはゴムと思うと、イメージ化しやすいでしょう。この例えは良く使われます。

特にゴムを想像すると、より感覚的にイメージしやすいと思います。ゴムは伸び縮みする。縮む時に力が出る。しかし、引き伸ばされる時もそれに抵抗して力が出る。伸ばして両端をもってじっとしている時も、力が出る。順番に、短縮性収縮、伸長性収縮、等尺性収縮という。筋が力を出すのは縮むつまり短縮する時だけじゃないんですね。じっとしていても、骨つまり骨格を支えるために、同じ長さのまま力を出している。だから、中腰でじっとしていると、脚が疲れるんですよね。肩や腰が凝るのもそう。筋は私たちが生きている間中、多かれ少なかれ収縮している、つまり力を出している。筋が収縮することで出す力を筋力と言ってるんですね。

筋がある程度以上強く収縮しっぱなしだと、その筋は硬くなってしまします。筋繊維には神経や血管が当然ありますから、神経や血管などが圧迫されてしまう。

こうした事が長く続いたりすると、不快な症状や障害の発生に至ることがある。

筋収縮自体がスムーズじゃなくなったりして、スポーツの動作や日常生活の動作が上手くできなくなったりする訳です。

そこであの手この手で、硬くなった筋を解そうとしますね。

筋を解す場合、筋が持っている伸び縮みする性質を使うとより効果的です。ということは、振るわせると良いということ。つまり、導体伝振技法。

振るわせると、筋の伸縮が起きます。すると硬くなった筋が解れる。さらには、筋の中を通る血管が圧迫と解放を繰り返しされるので、中を流れる血液の流れが良くなる(ミルキングアクション)のです。



(一社)日本導体協会顧問

吉備国際大学社会科学部スポーツ社会学科教授

竹内 研